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- 辞めたいけど、どうやったらすんなり辞めさせてくれるんだろ?
- 絶対、師長が引き留めてくるし、ちゃんと辞められるか不安…。
- もう疲れた…最後くらい円満に辞めさせてくれないかな…。
今の職場を辞めたいと悩んでいても、本当にすんなり辞められるか不安ですよね。私自身も「どれが正解なんだろう?」と色々なサイトを覗いてみたり、転職した先輩看護師に相談したりして円満に退職できる方法を模索していました。でも、実際には聞いていなかった事態が起きたり、思いもよらないことでトラブルになったりで失敗ばかりでした。
そこでこの記事では、私のように退職で苦い経験をする人を増やしたくなくて、「円満退職したい看護師さん」に向けて、退職までの流れを完全解説していきます。退職の際に起こりえる問題やトラブルの対処法についてもあわせて解説しています。迷うことなく円満退職することができ、後腐れなく次の職場に向かえるよう応援しています。
看護師の退職方法:看護師が円満退職するまでの流れ
さまざまな転職サイトで退職までの流れが解説されていますが、ぶっちゃけピンとこないものばかりですよね。実は私もさまざまなサイトの退職方法を参考にしてみたものの、うまくいきませんでした。むしろ師長や他の看護師から反感を買ってしまい、さまざまな嫌がらせやパワハラを受けてしまいました。
そんなさまざまな嫌がらせを受け、色々な職場を転々としてきた私がおすすめする円満退職の流れは、以下の通りです。
当たり前じゃんと思いますか?そうなんです、当たり前なんです。大きな流れだけは!
でも、それぞれの段階ですることは、細かなところにも気をつけないと後々になってトラブルになることもあるので、充分に注意が必要です。
円満退職までの道のりは、意外と遠いようで近いものです。焦らず、一つ一つ課題点をクリアにしていきましょう。
看護師が円満に退職するメリット
看護師ができる限り円満に退職をした場合、以下のメリットが得られます。
- 退職するまで周囲の人間関係で嫌な思いをしない。
- 転職先にも円満退職だと堂々と説明できる。
- 退職に必要な事務手続きが円滑に行える。
- 業界内や病院グループ内で悪い評判が立たたない。
- 転職や仕事に対するモチベーションを下がりにくい。
- 退職日や退職金などの要求が通りやすくなる。
- 病院・施設内での人間関係が途切れない。
円満退職=新しい門出として、職場からの後押しをしてくれることも多く、新しい職場で自己実現を図るためにも退職に関しては細心の注意をはらい、円満に退職することが望ましいといえるでしょう。
看護師に円満退職が必要ない・無理な場合
とはいえ、退職のときに問題やトラブルになるからといって、必ずしも円満退職を実現する必要はありません。現実問題として、円満退職が難しいケースはおもに以下のケースが該当します。
- 過度な夜勤や超過勤務により体調を崩している。
- 職場や上長などからパワハラを受けている。
- 辞めさせないなどの雇用側に問題がある。
- 退職時に有給休暇を使わせてくれない。
- 退職の意思を察知し、嫌がらせやいじめに遭う。
- 意図的にシフトを削る。または増やす。
- 「明日から来なくていい」などの罵声を浴びせてくる。
あなた自身がなるべく穏便に円満に退職しようと思っていても病院側や職場側がそれを「良しとしない」ことも多く、中には執拗ないじめや嫌がらせをしてくる職場も多く存在します。
円満退職しようとしても退職自体を拒んでくる職場の場合、ムリに円満退職を望むことはありません。あなた自身の心身に異常をきたす前にさっさと退職をして、心機一転、転職活動に専念すればOKです。
看護師が辞めようと思ったときに考えておくこと
転職するよりも退職することのほうが思っている以上にエネルギーが必要です。職場の人間関係や辞めたあとの不安、次の職場への不安…。考え出すといろいろな不安がわいて出てきて、考えるのが億劫に感じられるほどに労力がかかります。
とはいえ、あなたがもし「辞めよう」と思ったときは、以下のことを考えておくと良いでしょう。
- 今の職場を辞めた後も看護師を続ける?
- 続けない場合、なんの仕事をする?
- 本当に今辞めても大丈夫なほど蓄えはある?
看護師は仕事の激務さゆえに転職率が非常に高い職種です。(日本看護協会調べ)
加えて、どこの病院や医療機関も看護師不足が慢性的な問題となり、その気になれば転職先は割と早く見つかります。しかし、安易に退職を決断してしまうと「退職したあとに生活ができなくなって出戻り」することも少なくありません。
まずは自分が辞めて大丈夫かどうかと辞めたあとのことをじっくりと考えてみてから行動に移すのが最善策といえるでしょう。
就業規則をチェックする:看護師の円満退職は就業規則に始まり終わる
実は、就業規則は病院や医療機関ごとにそれぞれ異なる規則が定められています。中には、すぐにでも辞めたい人にとってかなり不利な条件となる規則が定められていることも…。
- 退職を申し出る際は、退職する3ヶ月前に申し出ること。
- 退職を申し出る際は、退職する6ヶ月前に申し出ること。
- 奨学金制度を利用している者は、退職時に残債を全額返済すること。
辞めたい気持ちが先走り「こんな職場どうでもいいわっ!」と職場をバックレた結果、親や家族、職場の先輩看護師までも巻き込んで大迷惑をかけてしまうこともあります。そして、迷惑をかけた結果、自分自身にはね返ってきて「バックレなきゃよかった」と後悔するのがオチです。
過去の私のようにトラブルや問題を起こして、次の職場に差し障ってしまっては元も子もありません。今すぐに辞めたい人も「そろそろもうムリだわ」とぼんやりと辞めることを意識し始めた人もとりあえずは、あなた自身の職場の就業規則を確認しておきましょう。
「就業規則を確認したけど、納得できない!すぐに辞めたい」人は、下記の「看護師が即日退職する方法」を参考にしてください。
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看護師をなる早で退職する方法:正社員で働く看護師の法令解説
結論から先に言うと、円満退職を望まなければ、看護師は辞めたい日の14日前に退職を申し出れば退職できます。ただし、引継ぎ業務をしっかりと終えておくことが必要です。
そもそも看護師といえども一人の労働者であることは代わりはありません。一部の国立病院などを除いて看護師の雇用に関わる法律は、以下の2法令において定められています。(国や地方自治体が運営している医療機関にお勤めの方は公務員扱いになるので、準拠となる法律が異なります)
- 民法
- 労働基準法
上記の2法令をすべて網羅する必要はありません。以下に必要な部分だけを抜粋し、解説していきます。
第六百二十七条(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
e-GOV法令検索
正社員として働いている看護師の場合、法律的(民法上)には退職したい日の14日前に退職の意思を表明すれば問題ないとされています。一方で病院などの就業規則には、退職する日の○ヶ月前に退職の意思表示をすることとされていますが、実際にはどちらが正しいのでしょうか?
病院側からすればたった2週間で退職されてしまっては、夜勤のシフト調整や引継ぎ業務が適正に行えないなどの不都合が生じる事があるため、円滑に引継ぎ業務が行えるであろう期間を含めて「○ヶ月前までに」と定めているところがほとんどです。しかし、就業規則よりも民法が法律的効力が強いため、就業規則の規定よりも民法が優先されます。
したがって、円満退職にこだわるよりもなる早で退職したい場合は、退職日の14日前に申し出れば「法律上」問題ありません。ただし、退職後のトラブルを防止する観点からも引継ぎ業務を退職日までにしっかり終わらせておくなどの病院側への配慮は必要です。
看護師をなる早で退職する方法:派遣や契約社員で働く看護師の法令解説
結論から先に言うと、グレーではありますが、派遣ナースや契約社員の看護師はやむを得ない事情で退職を申し出れば即日退職できます。ただし、あらかじめ「やむを得ない事情」を作っておくことが必要です。
そもそも派遣ナースや契約社員として働く看護師の場合、契約期間が満了すれば(契約の更新をしない限り)、満了日をもって退職となります。(以下の条文を参照)
第六百二十六条(期間の定めのある雇用の解除)
雇用の期間が五年を超え、又はその終期が不確定であるときは、当事者の一方は、五年を経過した後、いつでも契約の解除をすることができる。
第六百二十八条(やむを得ない事由による雇用の解除)
当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。この場合において、その事由が当事者の一方の過失によって生じたものであるときは、相手方に対して損害賠償の責任を負う。
e-GOV法令検索
とはいえ、派遣であっても契約社員であってもひとりの人間です。職場がどうしても合わずに配置転換を申し出ても対応してくれないこともあります。どうしても期間の満了まで耐えられない場合、やむを得ない事由で職務が継続できない旨を伝えると即日退職できます。やむを得ない事由の具体例は以下の通りとなります。
- 入職時の条件と実情が異なっていたとき
→給料が3割以上安い、外来配置のはずが急性期に配置されたなどが該当します。 - 労働者自身のケガや病気
→交通事故や入院するレベルの病気が該当します。 - 労働者の家族の看病
→親の介護や障害を抱える身内の看病などが該当します。
派遣会社や派遣先の医療機関もさまざまな労働者を見てきています。実際に「入職時の条件と実情が異なる」ことは稀で、基本的にギリギリ文句を言われないグレーゾーンを攻めてきます。(決して、雇用主をディスっているわけではありません)
派遣会社がグレーゾーンを攻めてくるならこちらも…というわけではありませんが、現実的な方法として「職務に起因するうつ病」といった医師の診断書があれば、立派なやむを得ない事由に該当し、即日退職できます。(実際に私を含めて数名の看護師が体験済みです)
念のため、即日退職できたからといって在職中に貸与された物は、そのまま返却せずにいると横領罪に該当し、立派な犯罪行為です。損害賠償やモノによっては刑事告訴される恐れがあるため、たとえボールペン1本であっても確実に返却しておきましょう。
自己分析する:自分の得手・不得手・不満を知る
自己分析をせずにただなんとなく辞めてしまうと次の職場でも同じ過ちをしてしまいます。以下の内容を参考にじっくりと時間をかけて自己分析をしましょう。
- 今の職場での不満
- 自分がしたいこと
- 自分ができること
- 自分ができないこと
- 自分が働きたい職場
自己分析を行う際のポイントは、自分の得意分野と苦手分野を明確にすること。もちろん、得意分野・苦手分野の他にも「やったことがない」、「分からない」といったこと出てきます。でも、それで問題ありません。自分の優劣をつけることが目的ではなく、「自分がどういうものなのか」を知ることが自己分析を行う上でなにより大切なポイントです。
イマイチ自己分析が上手くいかない人は、転職サイトで提供されている「無料適職診断」などを使ってみるのも一つの手です。上手く掘り下げられない人や自分がどういう職種に向いてるのかを知りたい方は、一度試してみると大きな学びが得られることでしょう。
内部要因分析をする際のポイント
内部要因分析は、とにかく事細かに(それこそ自分自身を実況中継するくらいのレベル)行うのが重要です。最初の5分くらいで「もう出ない」となりがちですが、諦めずに自分自身と向き合っていくと15分後には、段々と自分の中から出てくるものです。個人差はありますが、3時間ほどで「もうムリ」と脳みそが悲鳴を上げ、文字通り打ち止め状態になります。
- 自分がこれまでに経験してきたこと
- 自分が苦手・得意だと思うこと
- 自分が快・不快に思うこと
- 自分が好きなこと・嫌いなこと
- 自分がしたいこと・したくないこと
- 自分ができること・できないこと
- 自分がなりたいこと・なりたくないこと
内部要因分析で気づく重要なポイントは、『理想的な(なりたい)自分と現実的な(なれる)自分は別物』ということです。誰しも苦手を克服するより得意を伸ばすほうがはるかにコスパが良いことは、頭では分かっているのに行動できません。頭で分かっているのは、理解が足りていない証拠です。
本当に「自分の得意なことと苦手なこと」を腹落ちするまで分析すると自然と自分が次にやるべきことが見えてきます。分かるレベルではなく、見えるレベルです。実際に目で見えるわけではありませんが、頭で分かっている表面的な理解度から体感できるレベルまで下りてくる感覚というのが適切でしょう。
内部要因分析を終えるまでに当然、それなりの時間がかかってしまいますが、これから先のコトを考えると一旦、立ち止まって取り組んでみる価値は大いにありますよ。
外部要因分析をする際のポイント
外部要因分析は内部要因分析と異なり、自分の快・不快に気づけても深入りしないことが重要です。
- どこにいると快・不快なのか
- 誰といると快・不快なのか
- 夜(朝・昼)に快・不快なのか
- どんなシチュエーションが苦手・得意なのか
- どのシチュエーションが嫌い・好きなのか
- どんなタイミングが苦手・得意なのか
- どのタイミングが嫌い・好きなのか
例えば、快・不快の要素に気づけても特定をしてしまうと自分の中に新しい固定概念や苦手意識が生まれてしまい、分析を行う前は気にならなかった他者の行動も必要以上に気になってしまいがちになります。いわば、自分自身の取扱説明書を作るイメージでモノに注力せず、コトを見極めて分類していくことが肝要です。
内部要因分析をしっかりとできている人は、外部要因分析に時間をかける必要はありません。より自分自身が好ましい状態を保てる環境やシチュエーションが把握できるレベルが見えた段階で環境要因分析に移ると良いでしょう。
環境要因分析をする際のポイント
環境要因分析は、置かれた環境から理想的な状況を把握し、どこまでなら許容できるのかを模索することがポイントです。
- 今の環境をどう変えたらワクワクするのか
- 今の環境の何を変えたらワクワクするのか
- 今の収入が○○万上がる(下がる)と良い・嫌なのか
- いま無職になるといつまで生活できるのか
- 生活水準を下げる(上げる)といつまで生活できるのか
環境要因分析では、これから退職というライフイベントを迎えるにあたって、自分自身が環境の変化や苦しい状況を受入れ、乗り越えられるかを把握することが目的です。
例えば、貯金があまりない中で妥協した職場にさっさと転職するのか、それとも生活水準をギリギリまで下げてでも理想の職場を追い求めるのか、そもそも変化に対応できない今は退職を決断しないほうがよいのかなどです。
人それぞれ最適なタイミングがあります。自分自身が整い、周囲の環境も整ったときがベストなタイミングです。環境要因分析を通じて、自分自身が退職を決断し、受け入れる最適なタイミングなのかをしっかりと見極めましょう。
退職の意思を固める:鉄壁の退職理由と意思は必須
退職には大きなエネルギーを必要とします。円満に退職するためには、鉄の意思ともいえるくらいに揺るがない動機や思いを固めることが重要です。以下のポイントを参考に退職理由を考え、退職の意思を固めておきましょう。
退職理由が曖昧だったり、「ただなんとなく辞めたい」といった具体性に欠けるものであったりすると師長からの引き止めに遭い「やめたいのに辞めさせてくれない」といった事態に陥りがちです。今の職場がつらくて我慢した結果、心身に異常をきたしても誰も面倒を見てくれません。心や身体が病んでしまいどうにもならない状態になる前にしっかりと辞める意思を固めましょう。
まずは辞めたい理由を明確にする
退職の意思を固めるのに「辞めたい理由」を明確にしておくことが必要です。退職の意思が固まらないまま「辞めたい」旨を伝えると間違いなく引き留められます。特に以下のようなふんわりとした理由でやめようと考えている方は注意が必要です。
- なんとなく忙しから辞めたい。
- 夜勤がなんかつらいから辞めたい。
- 先輩やなんか苦手だから辞めたい。
看護師は「なんかダルいんで辞めます、さよなら~」で済むほど、ゆるふわな世界ではありません。辞めたい理由があやふやなままだと上長や師長も「この子は引き留めれば辞めない」と踏んで問答無用に引き留めてきます。強い引き留めに遭っても辞める意思を曲げないためには、辞めたい理由を明確にしておくことが大切です。
どんなにふんわりとした辞めたい理由で辞めようを思っているあなたでも「辞めたい理由を明確にするコツ」は、製造業で有名な『なぜなぜ分析』を実践してみることです。使い方はいたってシンプル「なぜを3回繰り返す」だけでOK。『なぜなぜ分析』の具体的な導入方法は、以下の通りです。
- なんとなく忙しいから辞めたい
→なぜ忙しく感じるの? - 仕事量が多くて忙しいから辞めたい
→なぜ仕事量が多いと感じるの? - 人が少なくて仕事量が多くて忙しいから辞めたい
→なぜ人が少ないと感じるの? - 他の看護師が辞めて人が少なくて仕事量が多くて忙しいから辞めたい
→以降もなぜを繰り返し、自分が納得できるまで深掘りしてみましょう。
ふんわりしていた辞めたい理由もしっかり分析することで「何がダメでどう変わったら良い」のかと徐々に明確になってきます。すると、不思議なことに「〇〇だから□□だから辞めたい」と退職の意思も固まってきます。
辞めたい理由を明確にし、退職の意思が固まると基本的な引き留めにも屈することがありません。ふんわりだった辞めたい理由を明確なものにしたら、次の「本当に解決方法が退職だけか」を考えてみましょう。
本当に解決方法が退職だけかを考える
退職の理由が明らかになったら、次は「本当に解決策が退職だけか」を考えましょう。円満退職をするための記事なのに?と思われるかもしれませんが、他に解決方法がないのか?を考えないまま退職すると、あとになってマジで後悔します。
あとになって「あの時、こうしていれば辞める必要なかったかも?」と後悔する前に、以下の方法を参考に「本当に他の解決策がないか」を考えてみましょう。解決方法はできれば、紙などの視覚に残る形で書くと頭の中を整理できるのでオススメですよ。
- 辞めたい理由
- 元になっているつらいこと
- つらいことに対する解決策
- 解決策以外の打開案
- 打開案に対する問題点
- 解決策と打開案の比較
- 最終的な結論
例えば、急性期病棟にいた頃の私は以下のように整理しました。
急性期病棟にいた頃の私は、以下のように毎日「辞めたい」が口グセでした。
- 急性期にいると人手も少ないし、夜勤も辛い。
→夜勤が辛い - ロクに食事も取れな、時間に余裕もなくて心も休まらない。
→時間に余裕がなくて辛い - このままの状態だと本当に身体を壊しそうだし、本当に辞めたい
体力的にも精神的にも辛い
上記の辞めたい理由に対して出した解決方法は、以下の通り。
とにかく今すぐこの病院を辞めたい。
解決策以外の打開案と問題点は以下のように考えました。
- 夜勤をしないで済む働き方ができない?
→子持ち看護師しか時短勤務してない…。 - 急性期以外に異動できない?
→数年したらまた戻ってくるかも…? - 夜勤に人を増やしてもらえない?
→むしろ人が辞めてく一方で難しそう…。
解決方法と打開案を比較して、以下のように結論付けました。
外来に異動申請か日勤のみに変えてもらえないか交渉してみて、ダメだったら辞めよう。
結果的に異動もできず時短勤務もできずに体が限界を迎え、職場で倒れたのちに図らずも退職することとなったのです。
私の事例を参考にしてあなた自身でも取り組んでみて、「退職以外の解決方法では解決できない」と結論に達したら、少し遠回りをしたかもしれませんが、退職に向けた取り組みを本格化させましょう。
もし、別のところで働く選択肢が浮かばない人は、下記の「のんびり働きたい看護師におすすめの仕事10選」や「ゆるく働きたい看護師におすすめの仕事10選」、「看護師でも命と関わらない仕事10選」を参考にしてみてください。凝り固まっていた視点が広がって、ただ単純に辞めたいから「こんな職場で働きたい」と前向きな気付きが得られるはずですよ。
≫【2022年最新版:のんびり働きたい】看護師がのんびり働けるオススメの仕事10選
≫【ゆるく働ける職場10選】ゆるく働きたい看護師の最適な仕事を解説
≫【お看取り・急変がつらい】看護師でも命と関わらない仕事10選
心身に不調や予兆があれば休職を検討しよう
心身に不調がある場合、すぐに退職を決断するのは避けましょう。特に精神的な不調がある時は冷静な判断ができず、退職後に「なんでやめちゃったんだろう」と勢いに任せての退職を後悔しがちです。まずは退職を決断する前に以下の内容を参考に休職することを検討しましょう。
- 体調不良を理由に有給や病欠で休む。
- 医療機関に受診し、医師の診断書をもらう。
- 診断書を提出し、休職申請をする。
- 最低限の引き継ぎをし、休職する。
- 回復具合を観察し、復職か退職かを検討する。
職場によって、休職制度がある病院もない病院もあります。休職申請の際に「利用できる制度はないか」を担当の部署に確認しておきましょう。もし休職制度がない場合は、健康保険の「傷病手当金」を利用しましょう。
≫病気やケガで会社を休んだとき(全国健康保険協会:外部サイト)
退職しても大丈夫な生活基盤があるかを確認する
退職を考えた時は、「退職してもやっていける生活基盤があるか」をまずは確認しましょう。人によって生活水準が異なりますが、生活防衛資金として以下の水準にあれば生活基盤があるといえるでしょう。
項目 | 生活費 (月額) | 生活防衛資金 (目安水準) | ボーダーライン |
---|---|---|---|
一人暮らし | 約15万/月 | おおよそ3ヶ月 | 約45万円 |
夫婦二人暮らし | 約28万/月 | おおよそ6ヶ月 | 約168万円 |
夫婦・子1人 | 約32万/月 | おおよそ1年 | 約384万円 |
上記の生活防衛資金に加えて、病院の寮に住んでいる場合は退職時に引っ越しを伴うため、引越し費用も別途必要になります。引越し先や荷物量、引っ越し時期などにより金額に幅が出ますが、ざっくりと引っ越し人数×10万円で見ておくと無難です。
参考:引っ越し費用の相場表・総額料金と金額目安(引越し価格ガイド)
看護師は転職しやすい職業ですが退職するタイミングによっては、自分が魅力と感じる転職先が見つからないこともありますし、転職活動が上手くいかずに就職先が決まらない可能性もあります。退職後に余計な不安にかられて転職に失敗してしまわないよう、生活防衛資金を多めに蓄えておくと心穏やかに転職活動にも専念できるのでオススメです。
退職と同時並行で転職情報を仕入れておく
退職を意識し始めた時期から同時並行で転職情報を仕入れておくことをおすすめします。早め早めに行動する理由は以下の3点が挙げられます。
- 自分の職場を見直すきっかけになる
- 求人情報の内容を精査する余裕ができる
- 失敗しにくい転職活動ができる
求人情報に触れることは、業界の知見を深める意味でも役立ちます。常時採用をかけている病院があれば「ここはヤバい職場なんだな」と気づけますし、普段見かけない病院が好条件で求人を出していることにも気づけます。普段から積極的に情報を取りに行く人の方がより有利に転職活動を進めることが可能です。
看護師が転職情報を仕入れる方法は以下の5つが挙げられます。
- 転職エージェント
- ハローワーク
- eナースセンター
- 病院の求人情報
- 友人や知人の紹介
一番人気は細かな点もあなたの代わりに交渉してくれる転職エージェントと言いたいところですが、転職活動に本腰を入れていない情報収集段階では不要です。
情報収集段階では、公共機関の安心感があるハローワークやeナースセンターを中心に情報を仕入れるのがおすすめです。もし、自分なりに気になっている病院があれば、病院の公式HPなどから求人情報を確認してみたり、友人や知人のツテを使ってみたりするのも生の情報が聞けるので、今すぐに役立たなくても自分なりの情報のストックができるのでおすすめです。
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退職の意思を伝える:引き留めを上手くかわす
多くの看護師にとって「退職の意思を伝える」ことが最大の関門です。ここを上手く乗り切らないとこれまでの苦労が水の泡と化します。以下の内容を参考に退職の意思を事後報告として伝えましょう。
- 退職時期に配慮する
- 退職の意思をハッキリと伝える
- 引き留められない退職理由を伝える
退職の意思が固めきれていない看護師や周りの目を気にしてしまいがちな看護師は、ほとんどの人が上長や師長の引き留めに遭い、ウヤムヤにされてなかなか辞められない事態に陥りがちです。
あなたが今いる職場を辞めて困るのはあなたではありません。「退職者を出した」としてマイナス評価を受ける残された上長や師長です。新しく人を雇っても教育まで時間がかかるので、なるべく退職させないほうがなにかと好都合。だから、あの手この手でなんとかして引き留めようとしてくるのです。あなた自身が気にしていても前に進めなくなるだけなので、職場に迷惑をかけない配慮をするだけにとどめておきましょう。
退職の意思を伝えるタイミングや伝える相手について
職場の規模にも異なりますが、まずは直属の上司に退職の意思を伝えるのが先決です。大まかな退職承認の流れは以下の通りとなります。
上長が出勤してすぐのタイミングは避けましょう。
「出勤してすぐのタイミングで辞める話はよして」などとかわされてウヤムヤにされるだけです。
「ちょっと相談がありまして、お時間をいただいてもよろしいでしょうか?」と周囲にも配慮して退職の意思を伝える時間を設けてもらいましょう。空いているミーティングルームなどで退職の意思を伝えます。
たいていは後日、面談が設けられるます。このあとの業務に差し障りがないよう、ここでの意思表示は手短に済ませるのが無難です。
師長面談の前に上長が退職の意思確認と称して、面談を行います。
「どうしたの?」と引き留めることが前提で面談が行われることがほとんどのため、ムダな駆け引きはせず、単刀直入に退職したい旨を伝えましょう。
伝えてOKな退職理由 | 伝えてNGな退職理由 |
---|---|
結婚や出産 家庭の事情 親の介護 | 待遇面での不満 人間関係の不満 職場環境の不満 |
上記の例の通り、職場の不満はNGです。
「辞めたいです!」、「考え直して!」などと不毛な押し問答になるだけで何一つ前に進みません。
上手く引き留めをかわして、円満退職を勝ち取るためにも確固たる退職の意思を固めて、ただ淡々と退職の意思を伝えることに専念しましょう。
上長との面談が終わったあとは、師長との面談に進みます。師長の人柄次第ですが、基本的に揚げ足取りか嫌味をガッツリ聞かされて終わることのほうが多いので、上長の面談以上に覚悟して臨みましょう。
- 家庭の事情で…→ウチの患者さんを見捨てるの?
- 出産します…→陣痛が来るまで働けるよね?
- 主人の転勤…→遠くないでしょ?寮に空きあるわよ。
- 体力的に…→あなただけラクするつもり?
- 精神的に…→倒れたらウチで面倒みるわよ。
上記は、私自身が師長との面談時の対応です。職場によっては師長の人格が崩壊していることもあるので、揺るがないメンタルを備えておきましょう。
大学病院や大規模病院の場合、師長の上に看護部長や病棟長が存在し、その度に退職面談をクリアしていく必要があります。おおよその目安となる面談回数は以下の通りです。
- 大学病院:4回
- 大規模病院:5回
- 中規模病院:3回
- 小規模病院:2回
- クリニック:2回
病院ごとの規模や人員状況によって面談回数が増減します。あくまで目安として参考にしてください。
もし、退職面談に耐えきれない場合は、退職代行を利用してみるのも一つの手です。円満退職とは離れてしまいますが、どうしても退職の意思表示ができない、退職面談で師長に丸め込まれて辞められないといった場合は、第三者の手を借りて退職の意思を伝えてもらうことも一つの手段。自分自身がメンタルを病んだり体調を崩してしまっては元も子もありません。
以下の記事で「看護師が退職代行を使って即日退職する方法」について解説しています。もし、自力で辞められなさそうな場合は、参考にしてみてください。
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引き留めを上手にかわすコツについて
退職を申し出る側として、余計な引き留めはただの時間の浪費でしかありません。しかし、上長や師長も自分自身の評価に関わるので、少しでも曖昧な退職理由や曖昧な態度の場合は、問答無用で引き留め工作を講じてきます。不毛な引き留め工作に遭わないためにも以下のポイントを参考に自己防衛を図りましょう。
- 絶対に揺るがない毅然とした態度で臨む。
- 病院や職場で解決できない退職理由を述べる。
- 場合によって、理由を述べずに退職の旨だけ伝える。
- 遠距離恋愛の彼と結婚を前提に同棲を始めることになったので、○月に引っ越すことになりました。
- 以前から興味のあった分野の専門知識を深めたくなり、職場や病院内では学べる場所がないため、学べる場所で一から学び直します。
- 親の強い要望もあり、親の介護に専念するため、○月までに退職させていただきます。
どんなに円満退職を望んでいても上記の具体例で挙げたような退職理由を述べたところで不毛な引き留め工作をしてくる残念な職場も存在します。残念な職場の場合、円満退職を実現しようとあなたが頑張ったところでムダでしかありません。したがって、自力で退職が難しい場合、退職代行を利用するのがオススメです。
以下の記事で「看護師が退職代行を使って即日退職する方法」について解説しています。もし、残念な職場で心が折れそうな場合は、参考にしてみてください。
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病院側と正式な退職日を決める:繁忙期は避け、年度替わりがおすすめ
退職の意思が承認されたあとは、病院側と正式な退職日を決めます。加入している社会保険や給与計算の都合上、以下のような退職日が設定されることがほとんどです。
- 病院の年度末
- 各月の月末
- 給与計算の締め日
就業規則の規定から逆算して、就業規則に則った退職日を設定しましょう。中には嫌がらせのように「年度替わりまでムリ!」、「人手が足りないから代わりが入ってからね」などと濁されることもありますが、就業規則以上の引延しに応じる必要はありません。
退職日が決定したあと、「退職届」に退職日を記入して提出しましょう。退職日まで期間がある場合、気持ちが揺らいでしまうこともありますが、基本的に後戻りはできません。もし、気持ちが揺らいで不安な人は、「自己分析をする」・「退職の意思を固める」の項目を参考に気持ちの整理と自分自身の棚卸しを再度、取り組んでみると良いでしょう。
退職に適した時期について:年度末が最適
すんなりと退職を受入れてくれる時期は、人事異動が伴う年度替わりがおすすめです。しかし、年度が替わったばかりや1年先まで待てない場合は、下記の表を参考に退職時期を見定めましょう。
職場の就業規則によって異なりますが、以下に就業規則から逆算した最適な退職時期について、具体例を挙げておきます。
- 7月末(夏ボーナス):6月末までに退職の旨を伝える
- 9月末(プリセプター):8月末までに退職の旨を伝える
- 1月末(冬ボーナス):12月末までに退職の旨を伝える
- 3月末(年度替わり):2月末までに退職の旨を伝える
職場によっては、人事決裁権者に期日までに退職の旨が届いていないと受け付けてくれないことも多く、実際よりも1~2ヶ月早めに動き出しておくことをおすすめします。中には、人手不足を理由に不毛な退職日の引き延ばし工作を講じてくる残念な職場もあります。基本的に退職の交渉がこじれてしまわないような配慮や譲歩も必要ですが、就業規則に則った退職日を交渉しても不毛な延長行為をしてくる場合、内容証明で退職届を提出するのも一つの手段です。
有給休暇の取り扱いについて:基本は退職時に有給消化
看護師も在職中だと基本的に取得しにくいのが有給休暇です。働き方改革以降、有給休暇取得が義務化されて多少は取得できるようになりましたが、満足に取得できていないという人は多いのではないでしょうか。
- 退職日に合わせて有給休暇消化
- 消化しきれない有給休暇は買い取り
- 有給休暇を使わせてくれない場合は労基署へ
有給休暇については就業規則で付与日数を規定している職場も多い反面、「こんなクソ忙しいのに有給取るの?」と嫌な顔をされがちです。堂々と取得するのが難しい職場は、せめて退職時に有給休暇を消化しきってから退職しましょう。
もし「有給休暇を取得させない」などと徹底抗戦な対応をする職場の場合、所轄の労働基準監督署(労基署)に相談するのが先決です。労基署から職場に「有給休暇を取得させるよう」指導または勧告の連絡が入ります。それでも改善がされない場合は、立ち入り調査などの厳重指導が下り、さらには業務停止命令が降りることも…。
私自身の経験や看護師仲間の経験からも大きな病院ほど「言わなきゃ損、言って当たり前」的な風潮があります。労働者の一人である看護師にも適切に有給休暇を使わせてほしいところですが、未だに改善がされていない職場が多く見受けられるので「困ったら労基署に相談」を励行しましょう。
退職日まで粛々と勤務する:引継ぎや転職活動も同時並行
退職日が決まったら、あとは退職日までトラブルを起こさずに粛々と勤務を続けましょう。転職先が決まっていない人は、退職日を迎える前までに転職活動も同時並行で取り組むのがベスト。退職日までにしておくことは、おもに以下の内容が挙げられます。
- 担当業務の引継ぎ
- 貸与物の返却
- 私物の回収や整理
- 転職活動(取り組んでいない人だけ)
退職日が決まるとどうしても気が抜けてしまいがちになります。「わたし、もう辞めるから…」と適当な行動をしてしまうと、漏れなくトラブルが起きたり、職場内の雰囲気が悪くなり、最後まで気持ちよく勤め上げることができなくなります。はやる気持ちを抑えつつ、一日一日を大切に丁寧に過ごすことを心がけましょう。
円満退職したい看護師の引継ぎ業務のポイント
円満退職に向けて、看護師が取り組んでおくべき引継ぎ業務は以下のものが挙げられます。
- 担当業務の引継ぎノートを作成する。
- 受け持ち患者さんの観察サマリーを作成する。
- 参加している委員会の引継ぎ書を作成する。
先輩看護師が多い職場では「自分より先輩たちのほうが何でも知っているのでは?」と思いがちですが、実はそんなことはありません。意外にも断片的な記憶を頼りに他の看護師のアドバイスを参考しつつ、正しいと思われる対応を導き出しているだけにすぎません。
したがって、細かな内容はあなたの方がはるかに詳しいことがほとんど。入ってきたばかりの新人看護師に教えるつもりで、担当している業務の引継ぎノートを一つ一つ作成しましょう。
退職日までに準備しておく貸与物のチェックリスト
退職日当日にいきなりすべてを準備しておくのは至難の業。退職日までに少しずつ準備しておき、いつでも返却できるようにしてきましょう。返却して差し支えのないものであれば順次返却を進めていき、返却漏れのないようにしておくのが理想です。
- 健康保険被保険者証
- 社員証やIDカード
- ネームバッジ
- 名刺
- 通勤定期券
- 制服(クリーニングに出してから返却)
- 書籍や事務用品(職場で購入したもの)
- 業務上の資料など
- ロッカーの鍵(ロッカー内の掃除も忘れずに)
意外と忘れがちなのが制服をクリーニングに出さずに返却してしまうこと。社会人として、制服をクリーニングに出さずに返却するのはマナー違反です。制服持ち出し禁止の職場を除いては、しっかりとクリーニングに出してから返却しましょう。制服が持ち出せない職場の場合、目立つ汚れは落とすなどしてから畳んで保管してきましょう。
やってしまいがちなこととして、職場で使っているボールペンなどの事務用品を持ち帰ってしまうこと。実は立派な横領罪です。「書き味が良くて気に入ってるから」、「知らなかった」では済まされません。後々になってトラブルにならないためにもたとえボールペン1本であっても、職場で購入したものや貸与物は忘れずに返却しておきましょう。
退職前の転職活動について
基本的に退職前に転職活動をすることは問題ありません。ただし、表立つ公言は控え、周囲に波風を立てないようにひっそりと行動するのが大人のマナーです。在職中に転職活動を行う人は、以下の点を留意しておきましょう。
- 次の職場を決めておくと安心
- 好条件な求人を見つけるのが大変
- 面接日の調整がとにかく大変
看護師の仕事は激務かつ時間も体力にも余裕がないことがほとんど。在職中に転職活動をすることが難しく感じる人も少なくありません。しかし、エージェント型の看護師転職サイトを利用すれば、時間も体力にも余裕がない看護師でも在職中に次の職場を決めることは可能です。
退職日を迎えて退職完了:立つ鳥後を濁さず
退職日を迎えたら、晴れて自由の身。今までお疲れさまでした!
立つ鳥は跡を濁さずの精神でしっかりと勤め上げ、心残りがないようにお世話になった人への挨拶をして回りましょう。
- 退職時の挨拶回り
- 退職書類のチェック
- 退職後の手続き
退職後、次の職場が決まっている人は次の職場の入職に備えて、まずはしっかりと身体を休めてあげてください。一方で、次の職場が決まっていない人は焦らずに腰を据えて、じっくりと自分の希望が叶えられる職場探しに専念しましょう。いずれの場合においても退職日から1ヶ月以上空白期間が空いてしまう場合は、健康保険加入や年金などの各種手続きをする必要があります。
退職日当日の流れ
退職日当日は、いつもより時間に余裕を持って出勤しましょう。
出勤後、通常業務に取り掛かる前に直属の上司や師長など、目上の方に挨拶をしてから通常業務に取り掛かるのがマナー。
- 院長
- 看護部長
- 師長
- 時間帯責任者
- 教育係などの先輩看護師
基本的には院長から教育係の先輩の順番が理想ですが、出勤していない場合もあるため、順次あいさつをして回ると良いでしょう。
勤務中は余計なことは考えず、ただひたすらに目の前の業務に集中しましょう。
- 初心に返り、いつも以上に丁寧に
- 焦る気持ちは厳禁!ひと呼吸してから
- 笑顔を忘れず、気持ちにゆとりを
泣いても笑っても今日で最後。いつもは不満しかない職場でも最後は笑顔で終えられるように精一杯、自分の役割を全うしましょう。
一日の業務が終えたらさっさと帰りたい気持ちをグッとこらえて、師長や先輩看護師に一言挨拶をしてから、退勤しましょう。
- 貸与物の返却し忘れはないか?
- 私物の回収し忘れはないか?
- 退職書類の受け取り忘れはないか?
病院によっては、退職時挨拶の場を設けてくれる職場もありますが、手短に済ませましょう。
この度、諸事情により本日付で退職することになりました。
これまでご丁寧に指導していただいたおかげでなんとか無事にここまでやってこられました。今までたくさんご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。みなさんにご指導・ご指摘いただいたことは、忘れずにわたしの糧とし、新しい場所でも頑張って参ります。これまで本当にお世話になりました。皆さまもどうかお体を大切になさってください。
退職時のプレゼントや菓子折りについて
職場の規模にもよりますが、仲の良い看護師や教育係の先輩看護師を除いては、特別なプレゼントは不要です。
- 日持ちする焼き菓子
- 個別梱包されている
- 万人受けする無難な味
見栄を張ってこだわりの強い物を置いてくるよりも万人受けするクッキーなどの焼き菓子が無難です。たまに自分の地元の銘菓などを持参される看護師もいますが、あまりにも不評だと退職後にわざわざ説教されることもあります。友達とのお茶会ではないので、高価なものやこだわりの強いものを選ぶ必要はありません。
仲の良い看護師や教育係の先輩看護師へのプレゼントは、1,000円程度で購入できるハンドクリームや石鹸などの消耗品を選ぶと良いでしょう。高価過ぎる贈り物は、贈られた相手にもプレッシャーや嫌味に受け取られてしまうこともあるので、極力、気軽に使える無難なものにとどめておくのがオススメです。
退職後、すぐに働く場合の手続きについて
退職後、すぐに別の職場で働き始める人は基本的に面倒な手続きなどはありません。退職時に受け取る書類を新しい職場に忘れずに提出しましょう。
- 年金手帳
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
- 看護師免許証
提出忘れを指摘してくれる職場がほとんどですが、新しい職場の門出をわざわざマイナススタートする必要はありません。入職準備で慌ただしくなりがちですが、退職時に受け取った書類は紛失しないように保管し、ヌケモレなくしっかりと提出物の準備をしておきましょう。
退職後、すぐに働かない場合の手続きについて
転職先が決まっていない人や出産・育児などのさまざまな理由でお休みする場合、退職後は各方面に対してさまざまな手続きをする必要があります。
- 住民税(分納か一括か要相談)
→居住地の住民税担当に相談 - 所得税(年をまたぐときは注意)
→所轄の税務署に相談 - 国民年金(退職日翌日から14日以内)
→居住地の保険年金課にて手続き - 健康保険(退職日翌日から14日以内)
→居住地の医療保険課にて届出 - 雇用(失業)保険(受給要件あり)
→所轄のハローワークにて手続き - ナースセンターに登録(努力義務)
→「とどけるん」にてオンライン申請
上記を参考に所轄の役所や税務署・ハローワークで相談の上、各種手続きを行うと問題も生じません。ただし、手続きの内容によっては期限が定められているものもあるため、早め早めの行動を心がけ、手続き忘れがないようにしておきましょう。
看護師の円満退職はしっかりと準備と対策を講じておけば難しくない!
これまでに看護師が円満に退職するために取り組むことの流れや手順について解説してきました。この手順の通りに取り組めば、円満にかつ後腐れなく退職することができますよ。
専門学校から看護師になった人も大学から看護師になった人も、はたまた主婦や一般企業で働きつつ看護師になった人もいて、看護師になる背景は人それぞれです。でも、もし看護師としての働き方や今の職場に不満や疑問を抱えたときは、いつでも戻ってきてください。何か一つ、あなたにとって得るものがあると信じて、一つ一つの記事に心を込めて作成しています。
看護師の人生は、意外と長いようで短くもあります。その道のりは、ときに険しく、ときに穏やかで心温まる道のりです。あなた自身が看護師を辞めるときは「看護師をやっていて良かった」と思える、そんな素敵な看護師生活を過ごしてください。
看護師転職セカオピは、あなたの幸せな看護師ライフを応援しています。
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