【看護師の妊娠】妊娠報告の時期やタイミング・内容・文例・注意点

看護師の妊娠 妊娠報告の内容や時期、注意点
悩む看護師

・妊娠したけど、いつ報告したらいいの?
・妊娠報告は心拍確認後まで待ってから?
・何をどのようにに伝えたらいいんだろう?
・夜勤や重労働、免除してほしいな、、

同じような悩みや不安を抱える看護師さんは多いのではないでしょうか?

私も初めて妊娠した時は、まさにそうでした。職場にいつ報告するか、どのように報告するかとても悩みました。一度、初期の流産も経験しました。そんな私も、今では2児の母。

今回は、看護師の報告の内容や時期、注意点などを、体験談を交えながら解説します。

みちるん

あまり深く考えずに、妊娠がわかったら早めに報告することがおすすめですよ。
それが、あなたと赤ちゃんを守る一言になるのですから。

  • 妊娠報告はなるべく早く、師長に報告するのがおすすめ!
  • 妊娠報告の第一報は「妊娠」の事実報告のみでOK!
  • 職場では「妊婦様」ではない!普段以上に粛々と勤務を!
  • 周りの理解や協力には感謝の気持ちを忘れずに
目次

看護師の妊娠報告〜第一報のタイミングはいつ?誰にする?

看護師の妊娠報告の時期やタイミング

看護師が妊娠報告のタイミングには、いくつかの説があります。

  • 妊娠がわかったらなるべく早く
  • 心拍確認後(妊娠8週目前後)
  • 経産婦なら安定期

でも、私のおすすめは「妊娠がわかったらなるべく早く」です。少しでも早い報告が、あなた自身のことも赤ちゃんのことも、きっと守ってくれますよ。

妊娠報告は早い方がいい!4週目、5週目でも気にしない

市販の妊娠検査薬によって妊娠したとわかるのは、妊娠2か月、妊娠超初期~初期の頃が多いですよね。

でも、この時期に産科を受診しても、まだ胎嚢や心拍確認ができないことが多いため、妊娠の確定診断がでません。一方で、つわりが出始める時期でもあります。そして、不安が募る時期でもあります。

妊娠検査薬で陽性反応がでたら、師長にだけは報告することをおすすめします。

妊娠そのものが非常に不安定な時期でもあるので、もう少し安定してから、はっきりしてから、、とも悩むのですが、不安定だからこそ報告してほしいのです。

なによりも、まずあなたの身体的負担を考えて欲しいのです。不安定な時期の不安要素を少しでも軽減するためにも、早期の報告が大切だと私は思っています。

妊娠報告第一報はまず師長に!

妊娠報告の順番は?

結婚報告同様、何はともあれまずは師長に報告です。くれぐれも、同僚などから情報逆流がないように配慮しましょう。

みちるん

主任など他の上司や同僚への報告のタイミングは、師長と相談するといいですよ。

妊娠報告のベストなタイミングは?

結婚報告は、プライベートなことなので、基本的には業務時間外に行います。師長の手が空いていそうなタイミングに口頭で伝えましょう。

業務が落ち着いている時
業務終了間際、もしくは業務終了後、休憩時間など上司も、自分も落ち着いている時に報告するといいでしょう。

師長の機嫌がいいときだとベスト
これは言わずもがな、、、ですね。師長がご機嫌ナナメな時の業務以外の報告は、地雷になりかねません。

なかなか時間が取れない時
師長に報告したいことがある旨を伝えて、時間をとってもらうようにしましょう。プライベートなことだからと、気を使いすぎると時間ばかりが過ぎてしまうこともあります。

中には、嫌味を言ったり、嫌な顔をする人もいるでしょうが、基本的には喜ばしいことなのですから、あまり不安にならずに自信をもって伝えてみましょうね。

看護師の妊娠報告〜どんなことを報告するの?

看護師の妊娠報告の内容

妊娠報告第一報は、本当に緊張します。。。いつ、どんなことを上司に報告すればいいのか、検索すれば出てきますが、それでも心配で何度も確認したことがあります。

でも悩まなくても、大丈夫。事実だけを報告すればいいのですから。

妊娠報告:第一報は事実だけで十分

妊娠報告の第一報はまず師長に。「妊娠していることがわかった」という事実を伝えるだけで十分です。

妊娠報告の例文

妊娠をしたかもしれないので、報告いたします。
まだ病院へは行っていないのですが、市販の検査薬で陽性になりました。
○月○日に受診予定なので、またご報告いたします。
体調不良などでご迷惑をおかけするかもしれないと思い、早めに報告しました。どうぞよろしくお願いします。

妊娠報告の例文

妊娠していることがわかりました。
現在○週で、出産予定日は○月○日頃の予定です。
つわりなど体調が不安定になることもあるかと思い、早めに報告しました。
妊娠がわかったばかりなので、これからの働き方のことなど、またご相談させてください。
どうぞよろしくお願いします。

今後の働き方の調整などは、病院で妊娠確定の診断を受け、母子手帳を受け取ってから、「報告」や「相談」をすれば大丈夫です。産休までには、報告や相談事はまだまだ続くのですから。

産休までに必要な報告や相談内容例
  1. 出産予定日の報告
  2. 上司や同僚への妊娠報告のタイミング
  3. 出産前の働き方や夜勤等についての相談
  4. 現在の体調やつわりの状況の報告
  5. 妊婦検診等のためのシフト調整
  6. 産休までのスケジュール相談(引継ぎの確認)
  7. 産休、育休等の必要書類の確認や提出
  8. 育休予定時期の報告や相談
  9. 育休後の復帰した場合の働き方の相談

妊娠報告の段階で、出産予定日や、これからの働き方、産休までのスケジュールまで一気に報告するといった情報もありますが、実際には難しいです。

少なくても、私には無理でした。体調のことだって、いつからどの程度の悪阻があるのか、体調不良があるのか、あるいは落ち着くのか、想像もつかないのですから、、

一度にまとめて報告しようとせずに、その都度相談したり、報告したりする方が、周りの理解や協力を得やすくもなると思います。

妊娠することは悪いことでも、責められることもでもありません。後ろめたさを感じたり、過剰に恐縮する必要はありません。とはいえ、業務内容やシフトで周りに負担がかかることも事実ですから、周りの理解や協力に感謝し、気遣う気持ちや言葉は大切ですよ。

家ではともかく、職場では「妊婦様」ではありません。周りの理解や協力があってこそ働き続けられることは忘れないようにしましょう。

看護師の妊娠報告は早い方がいい理由

早期での妊娠報告にためらいがあるなら、どうして妊娠報告が必要なのかを考えてみると、少し気が楽になりますよ。

  • 自分と赤ちゃんを守るため
  • 働きやすい環境作り

自分と赤ちゃんを守るため

妊娠初期、一番怖いのは流産です。妊娠初期に流産する確率は8~15%との統計があります。つまり、6~7人に1人は流産を経することになります。

妊娠初期の流産の場合、胎児側の要因である染色体異常の確率が一番高いです。そのため、母体側の無理が直接的に流産の原因となることはありません。それでも、悲しい結果となった場合には、自分を責めてしまうものです。

私も、妊娠初期の流産の経験があります。その時は、すでに妊娠報告をし、業務内容も調整してもらっていました。多くの場合、胎児側の問題で、どうしようもないことも理解しています。それでも、やはり考えてしまうのです。なにか負担があったか、あの時の◯◯は? でも、少なくても「もっと早く報告して、業務の負担を減らしたら、、」という後悔はせずにすみました。私ができる最低限のことはした上での結果だったからです。

流産の場合には、数日間安静にしたり、場合によっては手術も必要です。それさえも、報告しなければならないのは辛いことではあるのですが、そういった時でも職場の理解を得やすくなります。

働きやすい環境作り

妊娠中には、避けた方がいい、避けるべき業務もあります。

妊娠報告をすることで、早い段階からそのような業務を避けたり、負担を減らすこともでき、働きやすい環境作りができます。

  • 力仕事を避ける
  • 放射線被爆の危険のある業務を避ける
  • 臭気のある業務が苦手
  • 夜勤を避ける
  • 感染対策をする など

力仕事を避ける

力仕事などの重労働は腹圧がかかるので、子宮が収縮して切迫流産の可能性があります。

体位交換や車いす移乗、体格がいい方のトイレ介助などは結構な負担です。妊娠報告をすれば、業務内容に配慮してもらったり、周りの協力を得ることで負担を減らすことができます。

普段は立ったままする作業も、椅子に座って行うなどすれば負担が減ることもあります。これも、妊娠報告の後であれば、座って作業しやすくなりますよ。

放射線被爆の危険のある業務を避ける

プロテクターをつけていれば影響はほとんど無いとされる放射線被曝のある業務も、積み重なることで胎児に影響がでる被爆線量になる可能性は否定できません。妊娠報告することで業務を変わってもらいやすくなります。

落ち込む看護師

妊娠に気がつかないまま放射線を扱う業務をしていた、、
レントゲンを撮ってしまった、、、

みちるん

大丈夫ですよ。あまり思い詰めないでくださいね。
仮に検査を受ける側だとしても、即影響があるわけではありません。
不安になりすぎる方が、赤ちゃんにも悪影響になりますよ。

環境省がだしている数値を確認してみましょう。

環境省 確定的影響と時期特異性では0.1Gy以上、すなわち100mGy以上で影響があるとしています。日本産婦人科医会 放射線被爆と先天異常でも100mGyをしきい値としています。

環境省 放射線量の胎児への影響 確定的影響と時期特異性
環境省 放射線による健康影響-胎児への影響より

実際に診断で受ける放射線量も確認してみましょう。

環境省 診断で受ける放射線量
環境省 診断で受ける放射線量

環境省 診断で受ける放射線量によると、いずれの検査も影響があるされる100mGyを大きく下回ります。しかもこの数値は、検査を受ける側の数値です。プロテクターをつけている看護師は受ける線量は、ここからさらに数値が低くなります。

過剰に心配したり不安になる必要がないことがわかります。

とはいえ、大切なことは、妊娠がわかったら報告することで放射線被爆を防ぐ事に変わりはありませんよ。

臭気のある業務が苦手

臭気のある業務がどうしようもなく辛いこともあります。

これは、程度も臭いの種類も人によって異なりますが、辛い場合には無理をせず他のナースに代わってもらうなど、対処する方がいいですね。

夜勤を避ける

妊娠後も長時間労働や夜勤を続けることで、健康リスクが増えることがわかっています(名古屋市立大学の「子どもの健康と環境に関する全国調査」エコチル調査)。また、デンマークの大学病院の研究では、週2日以上の夜勤で、流産のリスクが高くなることが発表されています。

妊娠報告をすれば、夜勤免除も言いやすくなりますし、夜勤免除を申し出れば基本的に病院(施設)側は拒否できません

これは、労働基準法で妊産婦が請求した場合には、時間外労働、休日労働または深夜業をさせることはできないと定められているからです。

感染対策をする

職業柄、ウイルスや菌などの感染リスクは高いですよね。妊娠中は、免疫力の低下で感染症にかかりやすくなります。

看護師(母体)は平気でも、胎児に影響を与えることもあるので、普段以上に注意が必要です。日々の消毒や予防は当然ですが、職場によっては受け持つ患者さんの変更などの申出も必要です。

早めに妊娠報告をするメリット

妊娠報告をする理由がわかれば、早く報告するメリットもわかりますね。

看護師が早めに妊娠報告をするメリット
  • 早めに報告することで、シフトや業務内容の調整をしてもらえる
  • 体調不良の場合にも周りの理解や協力を得やすい
  • 報告や相談しやすい職場環境をつくることができる
  • 他のスタッフにかかる負担を軽減できる
  • これから妊娠する看護師にとってのロールモデルになる

職場では妊婦様でははないことを忘れずに!

上司や同僚、他のスタッフに協力してもらうことは、職場では当然のことではありません。妊娠中であっても、一人の看護師であり、妊婦様ではないからです。

負担をかけたり、協力してもらった時には、感謝の気持ちはその度にきちんと伝えましょう。

妊活中や流産経験者と気まずい関係はどうする?

結婚や妊娠はおめでたいことですから、無意識のうちにも幸せオーラ全開になっていたりします。また、妊娠報告が済み職場に周知されるようになると、周りの気遣いもあり、ちょっとした会話の中でも妊娠や赤ちゃんの話題になることも増えてきます。

同僚やスタッフの中には、長期間不妊治療をしている人や、流産経験者もいることを忘れないでください

私が妊娠中の時は、不妊治療中の先輩ナースとの関係がギクシャクしたこともありました。

逆に、私が流産をしてからしばらくは、職場のスタッフの妊娠をおめでとうと思いつつも、複雑な気持ちでどうしようもないこともありました。

そんな時の対処法はいつくかあります。

  • 普段以上に職場であることを意識し、粛々と勤務する
  • 職場では、できるだけ妊娠や赤ちゃんの話はしない
    • 体調が悪い場合や、業務内容に関わる内容は別
  • 相手に気を使いすぎない
  • 時間が解決してくれることもあると割り切る

周りに迷惑をかけるという考え方は正しいと思いませんが、負担をかけていることは確かです。「妊婦様」まではいかなくても、「妊婦だから特別なの」といった印象を与えてしまうことで、不満や反感を買うこともあるのです。

職場では、できる限り「報告」だけで済ませる程度にし、今まで以上に粛々と勤務することをおすすめします。周りから体調や予定などを聞かれたら、質問に答える程度にし、必要以上には話さないなど、配慮も必要です

妊娠中の看護師の味方【エンジェルサウンズ】

心拍確認ができても、妊娠24週までは健診は4週間おきです。
肉体的にきつめの業務があったり、疲れ気味だったり、体調に変化があると、不安は募りますよね。

  • 次の健診まで4週間…!?不安すぎる!!長すぎる!!!
  • 家にエコーがあればいいのに、、せめて心拍だけでも、、
  • 安心したい、、どっぷり幸せ気分に浸りたい、、

そんなことを感じている看護師妊婦にオススメしたいのが、【エンジェルサウンズ】。
まさに家庭用ドップラーとして、胎児心音をすぐに聞ける、安心と幸せを運んでくれる便利でありがたいアイテムです。

  • すぐに心音を聞ける
  • 次の健診まで安心感を得られる
  • 不安な日にも心音確認できる
  • パパや家族も心音を聞ける
  • 電池式・コードレス・コンパクトサイズ

一度流産も経験した私にとっても、夫にとっても、これ以上のない安心感と幸福感をもたらしてくれる最強アイテムでした。

商品説明では妊娠12週頃から使える(聞こえる)とのですが、もう少し早くから聞こえる人もいるようです。逆に、赤ちゃんの場所によってはうまく探せず聞こえにくい日もあります

うまく聞こえないからと言って、聞こえるまでムキになって探さなくても大丈夫ですよ。お腹も冷えますし、、時間をおいたり、また別の日に試してみてくださいね。

イヤフォンジャックが2つあるので、夫婦や親子で一緒に聞くこともできます。イヤフォンジャックとあえば、他のイヤフォンやヘッドフォンでも使えます。

みちるん

もう少し性能のいいヘッドフォンで聴くと、心音の聞こえ方が全然違いますよ!(付属のヘッドフォンは、ちょっとおもちゃみたいなものなので、、、値段も値段なので仕方がありません)

まとめ:妊娠報告に早すぎなはい!

  • 妊娠報告はなるべく早く、師長に報告するのがおすすめ!
  • 妊娠報告の第一報は「妊娠」の事実報告のみでOK!
  • 職場では「妊婦様」ではない!普段以上に粛々と勤務を!
  • 周りの理解や協力には感謝の気持ちを忘れずに

妊娠も出産も、本来とても喜ばしいことです。

ただ、看護師として仕事を続けるには、シフトや業務内容の調整が不可欠であり、そのためには周りの理解や協力が必要です。自分のためにも、周りの人のためにも、早めに報告をし働きやすい環境を整えるよう心がけましょう。

よく「迷惑をかけて申し訳ない」という表現を見かけますが、妊娠も出産も迷惑行為ではありません

必要以上に恐縮したり、気を遣うよりも、堂々としている方がいいものです。とはいえ、周りの負担が増えることは事実ですから、「当然」という態度は厳禁です。普段以上に気を引き締めて勤務し、周りの理解や協力、助けにはその度に感謝の気持ちを伝えてみましょう

不快な思いをすることもあるでしょう。でも、あなたができることはきちんと行い、感謝の気持ちをいつも忘れずに堂々と勤務していれば、必ず助けてくれる人はいます。その姿勢は、あなたの後輩や、これから妊娠する人たちのロールモデルにもなるのですよ。

みちるん

大変なこともありますが、赤ちゃんはそれ以上の幸せをもたらしてくれます。
自分のこと、赤ちゃんのこと、周りの人のことを大切にしながら、元気な赤ちゃんを産んでくださいね。

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この記事を書いた人

みちるんのアバター みちるん 元看護師のサイト運営者

子育て中の元ナース。

病棟勤務中に妊娠&休職。復職後、医療事務、派遣ナース、訪看、特養施設で勤務し、家庭の事情で退職。現在は在宅ワーカー。

過去のキビシイ職場環境、退職・転職経験から学んだことを、悩み多き看護師に向けて発信しています。

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