看護師とは、患者さんの命を預かる尊く、誇り高い職業です。
でも、そこはまるでドラマのようなネチネチドロっとした深刻ないじめやパワハラなどが多い現場であることも少なくありません。
私も、お局ナース様や先輩ナースから、理不尽ないじめを受けた経験があります。職場に行くことが本当に嫌になり、精神的にも不安定になり、退職したことさえあります。
看護師同士のいじめは、単なる個人間のトラブルではなく、ミスやインシデントにつながる可能性もあり、医療の質に影響を与える重大な問題なのです。
この記事では、看護師にいじめが多い理由や、いじめによる悪影響、いじめへの対処法などを具体的にご紹介します。どのようにして前向きに取り組み、自分にとっても、患者さんにとっても、よりよい環境となるのか一緒に考えてみましょう。

看護師のいじめがヒドい! 〜具体例で紹介
いじめとは、特定の個人に対する継続的な嫌がらせや排除行為を指します。この「いじめ」か判断するのは、嫌がらせを受けた側。嫌がらせをする側が判断することではありません。
看護師にありがちな「いじめ」の具体例を挙げてみます。
オトナのすることか?と言いたくなりますが、珍しくもない業界あるあるです。
【看護師のいじめあるある】
- 名前を呼んでも無視する
- 悪口や陰口を繰り返す
- 同僚や患者の前に過度な叱責をする
- 一度のミスや些細なミスにも異常なほどに追求し責める
- 自分のミスを人のせいにする
- なにかとマウントを取る
- どうでもいい不当な指摘を繰り返す
- 他の看護師と明らかに仕事量や内容に差がある
- 達成不可能な量の仕事を強いる
- 不当な残業を強いる
- 無謀なシフトを組まれる
- 持ち物を隠したり盗んだりする
- 容姿や性格など業務とは関係のないことまで指摘・否定する
仕事のためというより、有意な立場を悪用し幼稚な嫌がらせしたり、嫌がらせをすることで自分のストレスを発散させたり、誰かより有意に立つことで自分の欲望を満たしたりと、全く生産性のないことばかりですが、全て看護師あるあるなのです。
みちるん同じ言動でも、その内容や頻度、相手の態度、その周りの対応、受け手の性格や感じ方、経験値などによっても、受け止め方は異なります。
他の人は「そんなのいじめじゃないよ」と言っても、あなたが辛い、嫌な思いをしているなら、我慢しないで、対処法を考えてみましょう。
看護の現場でいじめが起こりやすいのはなぜ?

看護現場でいじめが発生しやすい背景には、いくつかの要因があります。
ストレスの多い職場環境
患者さんの命に関わるプレッシャー、長時間労働、慢性的な人手不足など、ストレスフルな環境がいじめの温床となることがあります。
看護師は、緊張感を持って、脳をフル回転させて、常に臨機応変に業務に取り組む必要があります。中には困った患者さんやそのご家族もいます。死に立ち会うこともあります。医師との関係性もあります。
ストレスをしっかり解消できないと、イライラして感情的になったり、攻撃的な態度になったり、責任感から周囲に対しても自分と同レベルを要求してしまったりする看護師も少なくありません。態度や頻度によるとはいえ、相手の看護師との関係性にこじれが生じると、いじめに発展してしまうことがあるのです。
ヒエラルキーの存在と権力構造
経験年数や職位による看護師特有の階層構造が、時として権力の乱用、パワハラにつながることがあります。
上司は自分の部下を思うように動かしていいと考えたり、、
自分より仕事ができる同僚や後輩ナースに嫉妬したり、、
グループや派閥を作り、自分とは異なるグループや派閥の人に厳しくあたったり、排除したり、、
被害者であった自分の過去の経験から、新人や中途採用看護師などで厳しくあたることを繰り返したり、、
パワハラが横行している環境であれば、職場全体がいじめに対して鈍感になっていて、そもそもで問題視されていないこともあるのです。
閉鎖的な職場環境
看護師の職場は閉鎖的なことが多いです。そのため、外からも見えなければ、外も見えません。
職場のローカルルールがほぼ確実に存在します。ローカルルールは、業務を回すには便利なこともありますが、新人・中途採用・異動後の看護師は、慣れるまで時間がかかります。看護師の異動が少なく、お局様が幅を利かせているような場合には、ローカルルールがアップデートされていないことも珍しくありません。
看護という専門職であるが故、閉鎖的であるのは仕方のないことでもありますが、いじめの要因ともなっているのです。
看護師いじめの影響:個人と医療現場への深刻な打撃
いじめは、被害者個人だけでなく、医療現場全体に深刻な影響を及ぼします。
精神的・身体的健康への影響
いじめを受けた看護師は、うつ病やPTSDなどの精神疾患を発症するリスクが高まります。また、ストレスによる身体症状も現れやすくなります。

患者ケアの質低下
いじめによるストレスや疲労は、ミスや判断力の低下につながり、患者ケアの質に直接影響を与えます。
看護師同士のコミュニケーションがきちんと取れないと、「確認不足」「観察・判断ミス」「連携不足」などが重なり、インシデントにもつながりかねません。
離職率の上昇と人材不足の悪化
看護師の離職理由の上位には、「人間関係」があります。
必ずしも、いじめとは限りませんが、人間関係の悪化は離職率を上昇させ、慢性的な人材不足をさらに悪化させる要因となります。それは、その職場で働く看護師への負担となり、職場環境の悪化やいじめと、さらなる悪循環を繰り返しかねません。
いじめに悩む看護師さんへ〜あなたは一人じゃない
いじめに悩んでいる看護師さんへ。
まず、知っておいてほしいことがあります。
いじめは決してあなたの責任ではありません。
自分に何か落ち度があったのではないか、と自分を責めてしまいがちです。
でも、いじめは加害者の問題なのです、決して被害者の責任ではありません。
勇気を出して声を上げることが、行動を起こすことが、状況を変える第一歩になります。一人で抱え込まず、信頼できる同僚や上司、あるいは外部の専門家に相談しましょう。あなたの勇気ある行動が、他の看護師さんや患者さんをを救うきっかけにもなるかもしれません。
いじめへの具体的な対処法

いじめに遭った場合には、次のような対処法があります。できることから、1つずつ対処してみましょう。
まずは自分の言動を再チェック
相手を不機嫌にさせる言動をしていないか、冷静に見直してみましょう。
- 挨拶をきちんとできているか
- お礼をきちんと伝えているか
- きちんと返事をしているか
- 相手に失礼なことをしていないか
- 正当な指摘に対して一方的に不満を感じていないか
家族や職場以外の友人や看護師仲間などに相談し、それが客観的にみても「いじめ」なのか、真っ当な指摘なのか、判断材料にしてみるのもいいでしょう。
みちるん相談する相手を間違えると、余計感情的になったり、悲観的になることも。相談する相手を間違えないようにしましょう。
一時的ないじめで、時間が解決することや、ターゲットが変わる(新人や中途採用看護師が次のいじめの対象になりがち)こともあります。あまり気にせず、相手にせず、自分の業務を淡々をこなし続けることも大切です。
みちるんターゲットが変わった時に、自分がいじめに加わらないようにだけは、してくださいね。
いじめの証拠を記録する
いじめの日時、場所、内容、証人を詳細に記録しましょう。これは問題解決の重要な資料になります。
ボイスレコーダーなどで音声を記録できるといいのですが、規則や業務の都合できないこともあります。その場合には、何月何日、何をしている時に、どこで、誰にどんなことをいわれたのか、その場所に居合わせた人、などを箇条書きのメモでいいので残しましょう。
セルフケアで自分を守る
ストレス管理と自己肯定感の維持は最重要。自分が体調を崩してしまっては、話になりません。
瞑想やヨガ、アロマセラピー、マッサージ、趣味の時間を持つなど、自分を大切にする時間を作りましょう。
追い詰められて、動けなくなってから、新しいことを始めるのは本当に大変。体力的にも精神的にも余力があるうちに、習慣として取り入れておくことをオススメします。
部署移動を願い出る
病院であれば、事情を説明して部署異動を願い出ることもできます。
必ずしも、希望通りになるとは限りませんし、同じ病院ですから情報が筒抜けの可能性もあります。異動先では、仕事に慣れたり、新しい人間関係の構築に気疲れすることもあるでしょうが、キャリアアップにもつながりますし、1つの解決方法として有効です。

職場の相談窓口や上司への報告
病院であれば、相談窓口があります。信頼できる上司に報告することも有効です。
ただし、あくまで事実の報告。誰から、何をしている時に、どういうことを言われたのか、されたのか。
感情的になり、相手を責めるような言い方ではなく、事実のみを報告するのがポイントです。
みちるん相談窓口がない、相談相手となる上司がいじめてくるような場合には、無理に相談することはありません
法的支援を求める
職場に労働組合がある場合には、労働組合に相談するといいでしょう。
あまりに度がすぎる場合には、弁護士に相談し、解決する方法を探りましょう。

それでも、いじめが続く場合の最終手段
残念ながら、いじめが改善されない場合もあります。そんな時には、退職、もしくは転職しましょう。
少し休めるのであれば、できるだけ早く退職し、休養してから心機一転再就職するのがオススメです。
経済的事情などで休めない場合には、転職活動をしながら退職の準備をする必要があります。その際には、看護師専門の転職エージェント(看護師転職サイト)を利用することを強くオススメします。
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より良い看護環境を目指して、自分にあった選択を
看護師のいじめ問題は、決して軽視できない深刻な問題です。看護という、やりがいのある尊い仕事につきながら、とても残念ではありますが、いじめ問題は繰り替えされているのが現実です。
あなたは決して一人ではありません。
大丈夫、必ず道は開けます。より良い環境で働くこともできるはず。どうか諦めないで。
あなたや、あなたの大切な人たちのために、勇気ある一歩を踏み出して、自分にあった選択をしてください。
私も、何度も信頼できる先輩ナースに支えてもらいました。直接あなたの支えになることができないかもしれませんが、私はあなたを応援します。




