転職を考えると、いくら看護師から看護師への転職であったとしても、新しい職場には不安がつきものです。
いざ、転職してみれば、新しい職場の仕事や人間関係に馴染めず、辛い思いをし、転職を後悔することもあるかもしれません。
この記事では、私の経験や、同僚、友人のリアルな体験談をもとに、転職あるあるをご紹介します。
新しい職場に期待を膨らませている方には残念なことかもしれませんが、事前に知っておくことで心の準備ができ、対処しやすくなるはずです。
大丈夫です。仕事に慣れるまでには辛いこともありますが、多くは時間が解決してくれます。どうにも解決しない場合には、また新しい職場を探せばいいのですから。
事前にわかっていれば「転職あるあるだわぁ」と、笑って受け流せるようになりますよ。
中途採用看護師が新しい職場で経験しがちな辛い悩み
中途採用の看護師はすぐには馴染めない、ものなのです。
業務が周り、すでに出来上がっている人間関係の中に、1人で入っていくわけですから、最初は馴染めなくても仕方がないのです。
どのような辛い思いや謎経験をしがちなのか、頭の片隅にいれておけば、心の準備ができますよ。
私も、中途採用の看護師として転職や再就職をしました。
馴染めず、辛かった経験もしましたが、大丈夫ですよ。
なんとかなるものです。
アナムネ聴取される
初日、朝礼で自己紹介はしても、アナムネ聴取はされるものと、思っておきましょう。
- 前の勤務地、職場環境、条件、退職理由等
- これまでの経験
- 志望動機
- 住んでいる場所、家族構成
- 未婚であれば恋人やパートナーの有無 等
これから、共に働くのですから、これまでの看護師としての経験や、前職の退職理由、志望動機などを質問されるのは、わかります。
業務と何が関係あるのかよくわかりませんが、プライベートなこともあれこれ聞き出されます。
プライベートは持ち込みたくない人にとっては苦痛でしかありませんが、看護師に限らず転校、転職、異動、転勤など、新しい環境に入る時にはつきものです。相手はあなたに興味があるですから、ある程度は答える必要があります。
しかも、相手が変われば、アナムネ聴取は繰り返されます。職場によっては、1週間くらい続きます。
なお、アナムネ聴取が引継ぎされ、拡散される時には、あなた自身が答えたことに話が盛られ、別の話になっていることもありますので、ご注意ください。
相手を不快にさせない程度に、ふんわり答えるのがポイント
微妙な嫌がらせやいじめ、新人扱い
職場環境やフォロー担当者によっても異なりますが、ツマラナイ幼稚な嫌がらせを受けたりすることもあります。いじめまではいかなくても、普段のストレス発散なのか、なんらかのターゲットにされやすいのです。
「◯◯できる?」「◯◯わかる?」のように、完全タメ口で、極基本的な技術や知識の確認をされるなど、新人扱いをされることもあります。
相手次第ですから、気にしないのがポイント
放置プレイ
病棟内の物品の場所もわからない、マニュアルや仕事の流れがまだわからなくても、放置。
「経験あるのだから教えなくても大丈夫でしょ?」といった感じで、転職早々1人で仕事をさせられることもあります。
そのような環境では、質問しにくい雰囲気であることも多いです。ミスやインシデントも起きやすくなるので、不安や重圧もあり、不要なストレスを感じます。
「中途看護師使えない」攻撃
新人扱いや、放置プレイをするような職場では、転職組などの中途採用看護師がミスをしたり、対応が遅れると、「中途看護師使えない」オーラをだされることもあります。
その原因が、こちら側の経験値の低さであれば、反省し勉強すればいいのですが、単に新しい環境でまだ「わからない」「知らない」ことが原因であれば、どうしようもないこともあります。
器具が全く異なる時など、起こりがちです。頼まれた測定等ができないのではなくて、そもそもその器具を使用したことがなく、使い方の確認が必要だった場合とか、ローカルルールなども、その代表例ですね。
それでも、わからないことはしっかり確認するのが、看護師として重要です
人手が足りない時は即戦力扱い
人手が足りない、バタバタしている環境では、スタッフの1人として即戦力を求められます。
看護師経験はあっても、職場環境が変わればマニュアルや仕事の流れが違う、器具が違う、物品の配置や倉庫が違う、なんてことは普通です。
勤務経験のない診療科へ転職や部署異動す場合には、なおさらです。
即戦力と思われても、どうにもならないこともあるのです。せめて、フォローを依頼したり、見学の機会があればいいのですが、人手不足の環境ではそれさえもままなりません。
募集要項と実際の勤務内容が違う
募集要項や、面接時に伺った職場環境、労働環境、福利厚生などが、実際と異なることもあります。
給与などの契約書に記載されている条件が異なる場合は、まだ話し合いの余地もありますが、有給取得や残業、シフトの希望などは、施設見学や面接だけではわからないこともあるものです。
諸条件をよく確認しておかないと、転職後に労働環境の悪さに苦しんでしまうことになりかねません。条件の確認などはしっかりと行いましょう。
新しい職場で辛い思いをする原因は?
新しい職場環境では、慣れるまで強い不安を感じたり、辛い思いをすることはよくあります。施設側に原因があることが多いのですが、自分の考え方次第で解決したり、ストレスを軽減することもできます。
中途採用看護師の受け入れ体制ができていない
職場環境、労働環境が悪い職場であれば、中途採用看護師の受け入れ体制が整っていない可能性もあります。
人間関係、新人扱い、放置プレイ、即戦力扱いなどは、施設側でフォロー体制を整えるべきものではあります。
スタッフの出入りが少なく、中途採用や新人の雇用が少ない職場でも起こり得ますし、逆にスタッフの出入りが激しい職場でも起こり得るものです。
転職前に、中途採用看護師への指導やフォロー体制、中途採用看護師の離職率などはリサーチしておくといいでしょう。
相談できる相手がいない
同期入社がいない場合、すでに出来上がっている人間関係の中に、1人で入っていくことになります。相談できる相手がいないことも、不安や辛い思いを抱える原因になります。
転職サイト(転職エージェント)を通した転職活動であれば、入職前後のサポートを受けられます。医療業界には詳しいですし、職場のことも知っています。気軽に相談してみるといいでしょう。
前職と比べてしまう
これは、経験値が上がるほどありがちなのですが、「前は◯◯だったのに、、」と前の職場と比べてしまうことがあります。
明らかに、前職のやり方の方が効率的な場合もありますが、「郷に入っては郷に従え」。入職後は、過剰に主張したり、批判することなく、一度は入職先のやり方、マニュアル、ルールを受け入れることも大切です。
中には、不安やストレスから、前職を懐かしく思い、記憶が美化されていることもあります。「前は◯◯だったのに、、」と、過去のやり方にとらわれてしまうのは、危険でもあるのです。
慣れるまでは、過去と比べずに、新しい環境に集中して取り組んでみましょう。
転職看護師が新しい職場に慣れるためのコツ
中途採用の転職看護師であれば、新しい職場になれるまで不安や辛い思いをしたり、戸惑うことは珍しくありません。
でも大丈夫です。慣れるためのコツがわかっていれば、「そんなものだ」と乗り切れます。
郷に入っては郷に従え
何はともあれ、まずはコレ。前職の方がよく見える事もあるかもしれませんが、新しい職場のルール、やり方に馴染みましょう。
改善した方がいい点があるとしても、それは慣れてからでも遅くありません。比べたり、批判・否定することなく、謙虚に受け止め、まずは慣れていきましょう。
新人のような気持ちで働く
職場環境によっては、コチラの気持ちとは関係なく、新人扱い、タメ口などもあります。
思うところはあるかもしれませんが、新しい職場で、マニュアルもルールも、どこに何があるのかさえもわからないのです。新人に戻った気持ちで働きましょう。
そうすれば、変なプライドもなくなり、わからないことを質問したり、フォローを依頼しやすくなります。相手を立てることにもなりますので、好感を持たれやすくなります。
一通り覚えて動けるようになるのは、最低でも1ヶ月は必要と言われています。マニュアルを読み込み、わからないことは確認し、1つずつ覚えていくしかないのです。
周りとのコミュニケーションを大切にする
周りのスタッフとのコミュニケーションも大切です。
自分が新しい環境に慣れ、円滑に業務を行うには、人間関係も大切なのです。
人間関係は、悩みの種にもなりますが、ゼロから構築するのですから、あまり心配しなくても大丈夫。しっかり自己紹介をし、自分のことも相手に知ってもらい、相手や職場のことも知り、相手に敬意を払う。焦らずに、いい関係を築いていきましょう。
自分だけのルーティン表を作る
1日の業務の流れ、自分の担当業務などをまとめて「マイルーティン表」を作ってみましょう。
最初から完成形を目指す必要はありません。何度修正しても構わないのです。それでも、マイルーティンがわかれば、慣れない環境でも動きやすくなります。
最終的には時間が解決してくれる
結局は、時間が解決してくれます。
最初の1週間は、不安や戸惑いも大きく辛いかもしれませんが、1日1日と乗り越えていくことで、新しい環境にも、人間関係にも、少しずつ慣れていきます。
先にもご紹介しましたが、慣れるまでは最低1ヶ月とよく言われます。でも、環境によってはもっとかかることもあります。
私は、過去に慣れるまで2ヶ月くらいかかったこともあります。毎日毎日、その日を乗り越えていました。なんとなく慣れたな、、と、休日にふと感じた時、入職からすでに2ヶ月ほど経過。自分でも驚きました。
今まではなかったような小さな失敗をしたり、なかなか覚えられなかったりと、焦ることもありますが、大丈夫です。自信をなくすことなく、「大丈夫、わたしならできる」と励ましながら、自分を信じて進み続けてくださいね。
転職活動では、転職サイト(転職エージェント)を使うと、より負担が少ないです。
連絡がしつこい、転職を押し切られるなどのネガティブな意見もあるようですが、間違いなくサポートはしてもらえます。
転職時の履歴書や職務経歴書の書き方、面接のアドバイスだけでなく、職場見学、勤務条件の確認、入職後の相談などのサポートも受けられます。
もちろん、施設のホームページや求人票を見たり、看護師仲間からの情報や、病院の口コミなどを、自分でリサーチしておくことや、自分のキャリアアップも含めた自己分析を怠らないことも大切です。
現職と勤務先を比較したり、自分の中の価値観や転職する軸をはっきりさせておくことで、自分の理想の職場に巡り会えるでしょう。
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